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xiphioの備忘録


2017年11月03日

_ [audio] Pioneer BDP-170 によるSACDリッピング

何をどう辿ったのか不明ですが、ふとSACDのリッピングの記事が目にとまりました。PS3で出来る事は、随分前に知りましたが、他の機種の画像が目にとまり、ちょっと読んでみると、、、何と、パイオニアやOPPOの特定のブルーレイプレーヤーでも可能との事です。

早速検索し直して調べてみると、利用できる機種はOPPO 130と150 Pioneer BDP-160とBDP-170との事。OPPOのは高めだけど、パイオニアのは比較的低価格。早速まだ売っていないか調べてみましたが既に売ってる所は無し、昨年までは売ってたらしいのですが、、。仕方ないので、入手は中古になりますが、ヤフオクでは現在出品無し。でも、アマゾンで中古を売っていたので、購入しました。恐らく新品販売時の1.5倍くらいの値段です。

機材が調達でしましたので、方法をよく読んでみましたが、要するに該当機種はハッキングが出来て、内部OSのLinuxに、rootでtelnetできてしまうらしいです(telnetデーモンが走っている事自体、私には吃驚でしたが、それでまたrootでログイン出来るのも凄い!)。ここまでくれば、後はスキルさえあれば何でも出来る様でして、PS3でのリッピング用のプログラムを、この機種にあわせて改変し実行させている様です。(すごいなぁ、よくこんな事ができるなぁ、、)

BDP-170の場合、rootでtenlent出来る様にするには、特別なスクリプトを書いたUSBをさすだけです。機器は自動的にそのスクリプトを読み込んで実行し、その後はパスワードなしでrootでログイン出来ます。USBは /mnt/sda1 にマウントされていまして、あとそのUSBの違うディレクトリにあらかじめコピーして入れてある、リッピングの為のプログラムを実行するだけです。IPアドレスはサーバーから割り振られていますので、SoftPerfect Network Scannerででも調べると判ります。

すぐ忘れそうなので、備忘録として簡単な手順まとめてみますと、概ね以下の通りです。

[1]USBの準備として、FAT32でフォーマットし、最上位に"AutoScript"と言うディレクトリを作り、以下にミミズ攻防さんに書かれてある修正版のスクリプトを"AutoScript"と"AutoScript.TSS"と言う名のファイルにして配置。また、"AutoScriptSACD"と言う名のディレクトリを作り(これはどんな名前でも良いと思うけど)、以下にダウンロードした、リッピングを行うプログラム"sacd_extract_160"をコピーしておく。

[2]BDP-170の電源をいれ、まずディスクを入れてSACDのモードにしておく。そのまま電源が入っている状態で準備したUSBをさすと、自動的に読み込み、"ABCD...”と表示されるので、その後パソコンからNetwork Scannerで調べたIPアドレスに(機器のMACアドレスを記録しておくと便利ですね。私のBDP-170は、74-5E-1C-..でした)、telnet(SSHでなくtelnet)を起動しrootでログイン。

[3]USBは"/mnt/sda1"にマウントされているので、"sacd_extract_160"のあるディレクトリに移って、"# ./sacd_extract_160 -I"と、パラメータ"-I"を付けて実行。上手く行けば、同じ場所にファイルが作られすはず、、(私の環境では、Charsetの変換が出来ないとかのエラーが出ますが、無視して暫く待つと、始まりました)

、、、なのですが、最初は上手く行きませんでした。rootでちゃんと入れて、lsできちんと見えてるですが、プログラムを実行しようとすると、何故か"sacd_extract_160"なんて無いと、言ってくるのです。仕方ないので、シンプルな違う名前に変えてUSBに書き込んでおくと、問題無く実行出来ました。理由は良く分かりません、表示では同じに見えても、コードが違うのかも知れません。

それと、あらかじめ機器の設定で、「ディスク自動再生」と「ラストメモリ」はオフにしておかないと、どうも上手く作動しないようです。(オートオフとかスクリーンセーバーとかも、とりあえずオフにしておいた方が無難かも)

「先人たちの偉業に感謝!」なのですが、残念ながら私の場合、最近はSACDはおろか、CDさえ殆ど買っていないので、無用の物となる可能性が高いです。