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xiphioの備忘録


2018年03月29日

_ [computer] QNAP TS-231P のHDDを6Tに交換

またまたNAS関連ですが、昨年暮れに導入したQNAP TS-231P、当初は古い機種のリプレースのつもりだったのですが、他のNASのデータをコピーしてあれこれ整理していたら、容量が足りなくなってしまい、リプレース出来なくなりました。それで、現在QNAPが2台動いている状況になっています。

で、先日ふとHDDの価格を見てみると、シーゲイトの6Tが何と1万3千円ほどと、衝撃的に安くなっているではありませんか!。シーゲイトは、以前2TのHDDが主流だった時代に結構使いましたが、割と故障しやすい印象があったので、主流が3Tに移った時期からはWDにしていたのですが、2Tプラッタだと言うし、それより何よりこの価格ではやはりこれしかないでしょう、、とシーゲイトの6Tを2台購入し、QNAPのHDDを交換する事にしました。

QNAPのHPに、1台づつHDDを交換する手順を書いて有るので、その通り実行すれば簡単、、の筈だったのですが、、

まず、手順解説の通り、ストレージ/スナップショットの「管理」から「1台ずつ交換」を選択、ディスク1を選択して「変更」を押して、「取り外してください」、とのメッセージが出たので、ディスク1を抜きました。

ディスクトレイのHDDを6Tに交換しましたが、その後確認してみても、本来なら「新しいディスクを挿入してください」の表記になる筈なのに、なっていない。ディスク換装で結構時間は経っているはずなのだけど、表記はそのままです。

ここで過去のNASのHDDを交換した経験上、普通はHDDを交換すれば勝手に再構築してくれるはずなので、「まぁ、大丈夫だろう、、」と甘く見て新しいHDDのトレイを入れて見た所、、予想に反して、再構築も何も始まりません。

こんな場合も、普通は再起動させれば上手く行くものなので、一旦シャットダウンしてから再起動させてみましたが、暫くしてもOSが正常に起動しない様で、管理のWebアプリにもログイン出来ません。ちょっと焦りましたが、仕方がないので電源ボタンから電源を落として、HDDを元の物に戻して再起動させますと、時間はかかりましたが一応起動し、RAIDの再構築を始めました。一瞬驚きましたが、まずは一安心。

8時間ほどして再構築も終わったので、今度は、メッセージが出るまでは決して新しいディスクは入れないとぞ、と思いつつ、再度トライ。取り外しのメッセージが出て、取り外してHDDを換装している途中で、いきなりブラウザに出していたQNAPの管理画面が落ちてしまいました。実際何が起こったのか不明ですが、再度ログインしようとしても、パスワードが違うとかで、全くログイン出来なくなりました。

仕方ないので、前例の通り、電源を落として元のHDDに戻して、再起動。しかし、今度はいくら経ってもOSが起動していない模様です。何度か電源を切り起動し直しましたが、状況は変わらず。仕方ないので、裏のリセットボタンで初期化しましたが、インジケータのランプを見る限りでは、その初期化のシーケンスがいつまで経っても終わりません。さらに電源を落として再起動させてもやはり状況は変わらず、だんだん不安になってきました。

その後、HDDを2台とも抜いて起動させてみたりとか、何度かリセットしたりとか、色々試しても何も変わらず、、。正直かなり焦ってきました。仕方ないので、この際せめてデータだけでも何とか救いたいと言う事で、QNAPのページにext3が読めればWindowsからでもHDDのデータが読める、と書いて有ったのでリンク先のext3ドライバを入れて、HDDをWindowsから見てみましたが、肝心のデータ領域はRAWになっていて読めません。ここにいたって、これはまずいかも、と、相当焦りました。

で、その後色々やった末に、リセットボタンを10秒長押しする上位初期化をする事で、何とか復帰、ディスクの再構築を始めました。10秒長押しのリセットも、最初の頃に一度やったのですが、その時は、3秒押しの最初の初期化過程が終わらないので、再度長押ししたもので、その時は効果が無かった様です。でも本当に復帰できて良かったです。先に色々やった影響か、復帰後はファームも最新になっていました。

教訓1:実績あるQNAPと言えど、ベースのOSは多分Linux、だから高機能に出来るのだと思うけれど、ホットスワップと言えど、昔のRAIDディスクと違って、単にHDDを交換したら自動的に再構築してくれるわけではなさそうだ。またOSが高機能なだけに、時折キチンと動かなかったり、思わぬ動作をする事も、まま有る様。今回、ソフトの更新メッセージが来ていたけど、後回しにしていた。何かやる時は、ソフトは最新にしていた方がよいみたい。

教訓2:RAID1のHDD交換だからと安心して、作業前にバックアップを取らなかったのは、やはり良くなかった。データが大切なら、何かやる時は、まずバックアップを取っておくべきだった。

と言う事で、再構築が済んだ後で、まずUSB3の外付けHDDを用意して、こちらにデータをバックアップしました。約8時間ほどかかりました。

その後、改めてHDD1台づつ交換作業にはいりました。ディスク1を取り出した後、今度は前回と違ってトレイにHDDを換装している間にビープがなって、すぐ新しいディスクを入れる旨のメッセージになりました。最初の時は、結構時間を置いても、このメッセージにはならなかったのですが、、。

新しい6Tのディスクを入れると、まもなく再構成が始まりましたが、10時間以上かかる模様。これをディスク2についてもやって、その後にディスク容量拡張です。凄く時間がかかりますね。これだったら、まるまる新しいディスクに交換して初期化し、それからバックアップしたデータをそのまま戻した方がずっと早いと思われます。まぁ、もうやり始めたので、このまま続けますが、、

結局一回のRAIDの再構築に12時間以上、二台のHDDを交換するのに、なんと24時間以上かかりました。その後のディスクの容量拡張には、どのくらいかかるのか心配だったのですが、こちらは直ぐ終わりまして一応作業終了です。まぁ無事に終わって良かったです。