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xiphioの備忘録


2018年05月04日

_ [computer] FreeNAS ブートUSBメモリ交換

またまたNASがらみなのですが、QNAPやSynologyと共に、もう一つ稼働しているのがHP MicroServerによるFreeNASなのですが、先週辺りからada1に読めないセクタがあるとメッセージが来てました。

おもだったデータはその他のNASに移していて、現在このNASにはそれほど重要で無いファイルが多いので、そのままにしてありました。その上数日前から、ブート領域がエラーが出るとの報告も来ていました。それで、本日見てみると、ada1が完全に死んでしまったらしく、すでにメンバーから取り外されて居ましたので、休みの日でもあるし、復旧に取りかかる事にしました。

まずは、HDDの交換です。ada1は既に取り外されていてシリアルは読めませんが、(ada1なので、真ん中のディスクで間違いないと思うのですが)ada0とada2のシリアル番号をとりあえず控えて、シャットダウン。ada1と特定したHDDを交換して立ち上げます。ada1を選択して、下に出てくる"Replace"をクリックして"Resilver"を始めます。数年前に一度やっていますので、詳細は忘れて居るとは言え、割と簡単です。

4、5時間でRaid-Zが復帰したので、今度はブートさせているUSBメモリの交換です。まず現在の設定を、システム=>基本設定から「設定のダウンロード」で保存しシャットダウンします。

ブートのUSBメモリの交換なのですが、要するに新しいUSBにインストールし直しになります(他のやり方は分かりません)。現在のOSはFreeNAS-9.3-Stableになっていました。現在の最新はVer.11らしいのですが、新しいのはどうも心配なので、同じVer.9.3を入れる事にしました。手元に残っていたCDはVer.9.2だったので、ネットで9.3の最後の版を探してダウンロードしてCDに焼いて、安全のためにデータのHDDは抜いた状態で、そのCDからブートして、新しいUSBメモリにシステムをインストールします。

インストール後、「設定のアップロード」をやりますと、、設定データのバージョンが現在のOSのバージョンより後なので、アップロード出来ないと言ってきました!。セーブした設定ファイルと、インストールしたOSの、"9.3-Stable-****"と、バージョンの後の方の日付らしい数字を見比べると、確かに設定ファイルの方が後みたいです。

それで、再びFreeNASの過去のバージョンを探しますと、"9.3.1"ってのが有りました。どうも"9.3.1"をインストールしても、見た目は"Ver.9.3"になるみたいです。判りづらいですね。Ver9自体の最終が"9.3.1"らしく、その中の最終バージョンをダウンロードして再びCDに焼き、インストールしました。インストール後、設定ファイルを読み込み、一旦シャットダウン。データHDDを復帰させて、ブートさせると元の状態に戻りました。当初からブートUSBメモリの劣化が心配だったのですが、設定を保管してあればインストールさえし直せば良いので、事は割と簡単に片付きますね。但しインストールのバージョンに注意、と言う事です。

しかしこんな作業でも、半日は充分かかりましたから、休みの日でも無いとゆっくり出来ません。エラーで交換したディスクも、普通に動作しているHDDですと再フォーマットして様子をみるのですが、今回取り出したHDDはカラカラ音がして、メカ的に完全に駄目みたいでした。私はこういうHDDも、直ぐに捨てないで、分解して中の磁石を取るのを常としています。

このHDD分解してみると、中に黒い墨の粉の様なものが少し広がっています。多くの壊れたHDDを分解していますが、こういう状況は初めてです。この黒いのは、中に入っている小さな袋から出ている様でした。この手の小さな袋は(多分乾燥剤か何かと思うのですが)、HDD内に時折入っているのを見かけますが、そこからこの様な異物(極めて微粉な墨の様に見えます)が出ているのは初めて見ました。

ちなみに、同じくエラーが出ていたUSBメモリは、再フォーマット後読み書きチェックしてみましたが、特に問題は無いようなので、捨てないでまた使う事にしました。