2018年08月12日
_ [audio] スピーカー・プロテクタ&セレクタの製作(まだ片チャンネルだけ)
随分前から構想していた、スピーカープロテクタ兼セレクタを、片チャンネルだけですが、本日組み上がりました。
元々の要請はスピーカ・プロテクタです。暫く前にまた購入した別のSUMO The Power(未整備でほぼオリジナル)を、居間では無く別場所で使用するにあたり、やはりSPプロテクタは挟んでおいた方がいいだろうと思ったのでした。ちなみに、居間で使用中のThe Powerは、プロの方にオーバーホールしてもらっていますし、購入した時にお揃いのプロテクタが付随していましたので、一緒に使っています。
スピーカ・プロテクタですが、共立からキットが出ています。随分前に、試しに買ってみて作りました。残念ながら、このキットはBTLアンプには対応していなかったので、プリアンプ用のプロテクタにしました。普通のプリにはそんな物は必要無いのですが、ことテドラには役に立つのではと思い作ってみました。後日、未整備の古いテドラを購入し、その個体で暫く使っていたら、いきなり音が途切れプロテクトがかかりました。調べてみると、テドラからDCがかなり出ています。普通だったら、一発でスピーカが飛んでいたでしょう、、良かった、良かった!。テドラでSPとメインアンプと飛ばした事例は、幾つもありますので、、
BTLアンプに使えないキットでも、片チャンネルごと2系統用意すれば良いんじゃない、と思い、このキットを2個使用する構想となりました。その後、よく考えると、私は自作のスピーカーセレクタを使用しています、どうせリレーでSPを入切するのですから、ここでセレクタも兼用させればよりシンプルな形に出来る事に気がつきました。それでプロテクタのリレー部分を別に用意して、セレクタ機能も付けることにしました。
使用部品を具体的に考えますと、リレーは古くから多くのアンプで使われているオムロンのLY2タイプで、今まで古いアンプでこのタイプのリレー接点の劣化を良く見ていますので、接点は増えますが簡単に交換できるようにリレーソケットを使用する事にしました。
自作のスピーカー・セレクタは昔から4台ほど製作していますが(現在4ヶ所で使用中)、全て4回路にしていますので今回もそれを踏襲し、LR2系統別々なのでリレーは8個必要となります。部品とプロテクタ・キットなどを少しずつ用意して、並べてみますと、かなり大きな物になりそうでした。どのサイズのケースを使用しようかと思っていたのですが、LとRを別筐体にすれば、それぞれのスピーカーの近くに配置出来るし、それに伴って配線も楽になりそうだったので、ついに片チャンネルごとの2台にすることとなりました。
最初の構想から、既に2年ほど経っていますが、使用するパーツを全て決めて、ケースを決めて、配置を決めて、穴を開けてと、1台目を少しずつ作り、本日片チャンネルだけですが仕上がりました。
割とシンプルな構成ですが、その分パーツ選択が結構面倒で、いつもの事なんですが、中でもSPターミナルの選択に迷いました。実際に数種買ってみたりして、結果電気パーツ店やRSやアマゾンではなく、オークションで出品されていたロジウムメッキの高級SPターミナルにしました。
配線材は、過去にはSPケーブルを利用した事もあったのですが、今回は、リレーソケットの端子のサイズに合わせた金メッキのY端子を使用するので、それに適用できる一番太い配線材と言うことで、オヤイデでオーディオ用の線材を買いました。
あとのパーツは信号の通らない制御系なので、適当に、、って所です。
配線は、リレーソケットへは基本Y端子での圧着ですから簡単です。ただ私は圧着をあまり信用していないので、圧着後に半田付けしています。問題は、SPターミナルへの半田付けです。要は、如何に綺麗に確実に半田付けするか、ですね。入力端子には4系統出力の配線が集まるのですが、太さも事前の計算通りぴったりで、細い銅線で巻いてから半田付け。出力端子の方は、配線材を長めに剥き、3つ折りにしてから半田付けします。
SPターミナルの半田付けは、熱容量の多い物が必要になります。いつもは以前から使用している80Wの半田ごてを使って居たのですが、先日goodから「高蓄熱温調はんだこて」という物が出ている事を知り、購入してみました。標準ではこて先が太すぎるので、後で換えのこて先も買いました。今まで使っていた80Wのも割と使いよかったのですが温調ではないですし、それにこちらは流石に高蓄熱用なので更に使いやすいです。正直私は、「半田付けと言うのは道具次第」だと、思います。何でもそうですが、適材適所、特に私の様に技量の無い者は、それに最も合った道具をこまめに使用するのが、きちんと仕上げる一番の方法です。私は4種類の半田ごてを使っています。