2018年09月14日
_ [audio] SUMO ThePower(No.2) ファン交換とメンテ
暫く前に買ったSUMOの有名なアンプThePowerですが(2台目)、動作には問題無かったので暫く使って居たのですが、ふと気がつくと、一度もファンが回った事が有りません。
居間で使っているプロの手によるメンテ済みの方は、暫く鳴らしているとファンのスイッチが入ります。まぁそれが五月蠅いのですが、内部に手を入れるのがためらわれたので、背面に吸い出しの静音ファンを設置して運用しています。
しかしこちらの個体は暫く使って居ても、今まで一度もファンが回った事がないのでちょっと心配になりました。確かにファンコントロールの基盤には半固定抵抗が幾つか乗っていて、それで設定温度とか調節出来るのでしょうが、悲しいかな私にはどれがどれがか分かりません。下手にいじって設定がずれてしまっても戻せないので、手が出せません。
以前GASとかSUMOとかのアンプを沢山出品していた人で、所謂ボンジョルノのアンプに凄く詳しそうな方に、ThePowerについて「どこが故障しやすいか?」と訊いたところ(ここらのアンプでSPを壊した人は、沢山居るらしいので)、ファンが回らずに熱暴走で壊れる以外では殆ど壊れない、と返事があった記憶があります。
実際この方からメンテ済みのThePowerを買うと、ファンコントロール基盤は取り外され、ファンが直結になっていまして、電源を入れるとファンが回りっぱなしです。ちなみにA級のTheGoldは、その様な仕様です。
前面の照明をLEDに交換した時に、隣に付いているファンの状況はおよそ判っていますので、当初、パソコン用の薄いファンを、元から付いている100Vファンに追加して設置しそちらを常時回そうかと思い、ファンまで購入しましたが、やはりどうも無理が有りそうなので断念しました。
そこで、やはりファンをPC用の静音ファンに交換し、そのかわりに常時動かせる事にしました。
元の100Vファンに比べると、パソコン用の静音ファンでは風量が少ないのですが、恐らく通常の使用では問題無いと思いながらも、やはり心配です。そこで元の温度センサとファンコントロールはそのままにして、ファンの代わりに100Vブザーを付ける事にしました。これでもし冷却が追いつかず温度が上がると、ファンの代わりにブザーが鳴る事になります。
パソコン用の静音ファンは、ショップで売っていたサイズのKAZE-JYUNI超静音タイプ(800Rpm,40.17CFM)にしました。(これしか売って居なかった)
12V用(100mA)なので電源を用意する必要があるのですが、最初は、基板に手持ちのトランスを利用して、、とか考えて居たのですが、スペース的に問題があるので、トランス式のDCアダプタをハードオフで探して、それを利用する事にしました。オーディオ機器に、スイッチング式のDCアダプタは使いたくないですよねぇ。
アマゾンで見つけた、中国から送られてくるファンコントローラー基板も、一応買ってあったのですが、そのままで充分静かなのでDCアダプタから直結です。
ケースを開けて、いろいろやりながら見ていると、定電圧電源とおぼしき基板の電解コンデンサが、どうも古くさくて気になって仕方有りません。ここまで手を入れたのですから、いっそ電解コンデンサも交換してしまえ、と、入力基板、LとRの基板、そして定電圧基板を取り出して、電解コンデンサをニチコンのFGに交換しました。本当は半固定抵抗も交換したいのですが、交換しても調整方法が判らないのがホントに残念な所です。
アンプの電解コンデンサなどの交換は、今まで何度もやっていますが、今回のはあのThePowerです。今までとは違い、貴重で大切なアンプなので(高価だし)、自分で手を入れるのは少し緊張しました。
何とか終えて、初めて電源を入れる時は、流石にドキドキものでした。無事作動している様で、良かったです。電解コンデンサを交換したせいかどうかは判りませんが、以前はLchの歪率が少し悪かったのですが、交換後は改善されていました。
追記:本日(16日)、昼からずっと夜まで通電してならしていました。ファンの音は殆ど気になりません。ブザーが鳴る事は無かったのですが、ごくたまに(2、3度)、LチャンネルのSPプロテクタが作動して音が途切れます。直ぐ復帰してその後問題無くなります。テスターで測定しても、DCは0.05V程でちょっと多いですが大丈夫そうです。どのくらいのDC成分でプロテクタが作動するか、キットの説明書には書いていないのですが、たまに、もう少しDCが漏れる事が有るようです。オペアンプが悪いのか、半固定抵抗の接触が悪いのか、TRが悪いのか、私には判りませんが、まずはSPプロテクタを挟んでおいて良かったです。