2019年03月14日
_ [Traveler's diary] ロワール地域ワイン畑巡り、5日目:ブイイ・フュメ
朝、サンセールのホテルを出て、雨の中、ロワール河を渡ってプイイ・フュメ方面へ向かいます。すぐ見えて来たプイイ・フュメの畑を見ながら、アップダウンを繰り返す道を進み、ダグノーの方面へ。アポイントは10時です。天候がさえないのが残念。
同じプイイ・フュメで名前を良く聞く、バロン・ド・エルを作っているドゥ・ラドセット(プイイ・フュメの半分以上はここの生産とも、)はダグノーのすぐ隣と事前に聞いていましたが、まずその、ラドセットの大きくて綺麗なお城が見えてきました。ロワール各地にある貴族のお城そのままです。そのラドセットの敷地の前を左に曲がり、少し行って、家と家の間の何だか判りづらい細い道に左に曲がって少し行った所が、ダグノーでした
道の一番向こうが自宅らしく、手前に事務所らしい建物、もう一つ手前が醸造所でした。一番目の画像が、事務所の入り口です。事務所を訪れると、若くてとても美人のスタッフが出迎えてくれて、醸造責任者の方を呼んでくれました。その後、暫くして来た醸造責任者と、隣の醸造所に入り奥に進みました。
簡単に醸造設備を見学して、奥の樽の保管庫を見学しました。前面が透明になっている樽が2、3あって、その樽を見る事で、澱の状態とかがわかる様になっています。醸造所の中は綺麗で整理されていて、掃除が隅々まで行き届いています。
その後、ダグノーで作られているワインのボトルサンプルがある前の小さなテーブルの前で、説明と試飲です。まずは瓶詰め前の試飲で、醸造責任者はちょっと奥に行くと、大きな金魚鉢の様な入れ物にワインを入れて持ってきてくれます。タンクから入れてきたのでしょう。まずは、ブラン・フュメ・ド・プイィからです。銘柄毎の解説をしながら各種試飲後、今度は瓶詰めした物をまた、ブラン・フュメ・ド・プイィから1本ずつ開栓してくれました。。
今まで訪れた所と違って、ダグノーでは普通には訪問を受けていない様なので、試飲用のボトルを用意はしていないんですね。
長らく試飲をして話を聞いた後、事務所に戻り、他のワインは日本でも普通に買えるので、アステロイド(Asteroide、自根のSBから作る)を聞いてみた所、やはり無いそうです。ちなみにこのワインは毎年出来なくて、最近では2015で、それからは作っていないそうです。しかしこの事務所、スタッフは2名居たのですが、二人とも若くて凄い美人さんです。(多分、オーナーの意向かと、、)
雨がまだまだ少し降っていましたが、家の周りのシレックスの畑をコートを羽織って暫し見学。雨は小降りになっていたのだけど、風が強くて寒い。足下も悪くて、あまりゆっくり色々見る事が出来なかったのが少し残念。
その後、プー・サンの畑の真ん中に有ると言うアステロイドの畑を見る為に、訊いた場所あたりに行ってみましたが、まぁやっぱし良く分からなかったです。
その後プイイ・フュメを後にして、パリ方面に向かいます。
一応サンセールやブイイ・ヒュメの北、ロワール河下流方面も、ACコトー・デュ・ジェノワ地域となっていまして、白の他にもピノの赤なんかもあるらしいので、そのエリアを通りながらパリ方面へ向かいますが、主に高速を通るせいか畑はほとんど見えませんでした。このACの北端あたりのジアン(Gian)と言う街で昼食にしました。
夕食は、パリで石塚さんのレストランに行く予定だし、ダグノーの試飲でだいぶ飲んでいた事も有り(私ははき出すのが苦手なので、みんな飲んでしまう)、ちゃんと食べるとつらいので、カフェみたいな所を希望して行きました。ここで軽いオムレツです。一応、コトー・デュ・ジェノワのワインも訊いたのだけど、やはり置いてないらしいので、ビール(アフリゲン)にしました。
その後渋滞しているパリに入り、13区のホテルに着きました。ロワール地方旅行中、ガイドの加藤さんのおかげもあって、ホテルやレストランなど、その他訪れる所、皆とても感じが良かったです。それが、パリに来るなりいきなりこれです、なんか、フロントの中で他の事やっていて、チェックインかなり待たされました。大きくは無いけれど、一応四つ星ホテルです、お客を待たせるなんてどーなってんだ、と思いますが、それがパリなんでしょう、だからパリ嫌いなんだ。
フロント若いイケメンの兄ちゃんも、荷物を持ってくれたと思ったら、エレベータ前まで、愛想は良さそうにして人を小馬鹿にしている。後で夕食に行く為にフロントでタクシー待ち(ウーバー)している時は、フロントで居ながらサッカー聴いてやがった。
夕食の予定の石塚さんのレストランへは、加藤さんがウーバーで車を手配してくれました。私はウーバーは初めてでしたが、なるほど、とても便利ですね。これならパリではタクシーは使わないかなぁ、、
石塚シェフのお店(Le Petit Verdot)は、もう完全にパリに定着している感じです。25席程の小さな店で、石塚さんがソムリエとサービスを一人でこなし、若い日本人シェフが料理を担当している様です。地元の方々もたくさん来ていました。
オンリストのワインの多くが、生産者直なんだそうで、かなり安いです。あいにく既に無くなっていたシャトー・ラヤスや、この日飲んだトリンバックやジョルジュ・ルーミエなんかも、実はドメーヌ直でワインを買っている、というのがまた凄いです。ワインをセラーリングしておく事が出来ない為、生産者から飲み頃になったワインを買う由らしいけど、でも普通は絶対無理ですよね。それもこれも、石塚さんの人柄故なんでしょう。
先日、ラヤスのエマニュエル・レイノーから電話があって、久しぶりに遊びに来いって話になったらしく、1日店閉めて行くんだそうです。(私もまた行きたいなぁ)その他、色々話が弾みまして、これってお客さんに見せて良いのか?、と思う様な秘密のリストも見せてもらいましたし、レア物、ラヤスが作っているオリーブオイルを頂いたりしました。
パリで夕食と言う事になったら、また石塚さんに会いに行きたいです。