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xiphioの備忘録


2020年05月18日

_ [audio] Ensemble PA-1 の登板

中古購入で少々古い機種でもありますが、Opera Ia、LAT-2と続けてSPユニットの不調が出て、少しびっくりです。オーディオ機器の中では、オークションで中古で買っても、比較的外れが少ないのがスピーカだと思っています。言うに及ばす、アンプなどノークレーム&ノーリターンで買った場合は、どんな状態の物が届くかほぼバクチですから。画像の説明

過去にスピーカーも色々買っていますが、輸送中の事故は論外としても、届いた時点で問題が有ったのはESLを除けばBBSM10だけです(ESLは仕方ない)。それが、目の前のSPで立て続けですから、、

1日、変則的ながら、片チャンネルOperaIa、反対側LAT-2で聴いていましたら、今度はLAT-2の低域ユニットが時折歪むことが判りました。またかよ、、って思いです。どうも、このスキャン・スピークのユニットは問題が多いんじゃないでしょうか?。この様な事態に及んで、現在アマゾンで「在庫切れ&入荷未定」になっているユニットを、届くかどうかは不明ながらとりあえず購入しておきました。そのうち発送してくれると良いのですが、最近の状況では厳しいかも、、

そういう訳で、代打のスピーカーとして、アンサンブルのPA-1を倉から持って来ました。これは、たぶん結構レアなSPで、以前から使いたかったのですが、当初考えていた場所には、わずかに幅が広すぎて入らず(意外と幅があった)、落札して確認後そのまま倉行きになって、以来ずいぶんになります。ここに来て、やっと登板です。

アンサンブルのここらのSPなど、ハリー・パウエル氏が作ったSPは、過去の試聴記などの情報から察するに、非常に自分好みではないかと予想していましたので、このサイズの物としては結構高価ながら落札したのですが、届いた時の短い試聴でもそれは理解できました。久しぶりに聴きましたが、やはりなかなか良いです。

中高域、特に高域が繊細で実に美しいです。クラッシックの弦楽器には最高の相性で、自身の好みそのままとも言えます。逆にジャズとかはつらそうですね(私は、ヴォーカル以外はあまり聴きませんが)。
画像の説明

このSP、レリックスピーカー修理工房でもツイータは修理不可の項目に入れられていますし、低域ユニットもコーン素材が特殊なので修繕は微妙な所でしょう。低域ユニットのエッジはウレタンで、以前エッジが無くなってしまった個体を見た事がありますが、手元のを確認したところ、現状割れはなどは無いですが、怖いので触るのは止めておきました。(エッジの張り替えぐらいは出来るでしょうが)

結局、この様なある意味特殊なSPは、保管しておいてそのうち駄目にしてしまう前にどんどん使うべきなので、これは良い機会かもしれません。

思い出すのは、かなり以前、まだあまりアンサンブルのSPの事など知らない時代、プリマドンナがオークションで出ていたのを記憶しています。元箱もある状態の良さそうな物でしたが、23万円で何度か再出品されたのち結局消えてしまったと思います。後日、少し後悔したものです。

その後、一度だけプリマドンナの出品を見た事がありますが、遙かに高額になったので、早々に諦めました。オークションって、後から考えると殆どの場合「買わなくって良かったぁ、(若しくは買わなきゃ良かった)」と思うものですが、かなり少ない例外の一つです。