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xiphioの備忘録


2020年07月04日

_ [audio] SagraDAC 到着

発売以前から気になっていた、ラダー抵抗を使ったマルチビットのDAC、SagraDACです。前評判もまずまずで、発売開始になるのを楽しみにしていたのですが、いざ売り出してみると、やはり私には結構高価で、おまけに受注生産との事。様子を見ていた所で、実売価格が結構上がりまして、以来そのままで各店舗横並び、、これでは買えません、、画像の説明

先日、NT-505が修理入りになった時、新しいDAC、AK4499を使ったDACを探すついでにSagraDACも検索して、相変わらず販売の状況が変わっていない事を確認しつつ、少し先まで見てみますと、USのABYSS Headphonesと言うところのショップ部門で、他のXI Audioの製品と共に、このDACを売っているのを見つけました。価格は、$3,395とあります、、あれ?、これってすげー安くね?!。

ポイント分とかも差し引き考慮しても、まだ10万円以上安いです。なんでこんなに安いんだろう、。別段怪しいサイトでは無い事を、何度も確認しましたが、どうやら大丈夫みたいです。

更にこのHPをよく確認した所、別段受注生産品でもないし、日本にもちゃんと送ってくれるみたいです(何と、日本にでも送料無料です)。ここで、このABYSS Headphonesのページをとりあえずブックマークに登録しておきました。

国内購入より安いと言っても40万円近い買い物ですし、とりあえず今のDACに不満はないので、どうかなぁ、と思っていました。でも、感染対策で長い間何処にも出かけず、普段でも割とこもりがちな私でも、そろそろ鬱々としていたのでしょうか、ある夜、何を思ったか、購入クリックを押してしまいました。(本当に何処にも行ってなくて、スーパーで菓子類を買うくらいで他に何のお金も使って居ないので、鬱憤晴らしだったかも)

正直、本当に届くか一抹の不安は有ったのですが、営業日で2、3日後に、UPSにて出荷済みとの連絡が来ました。またその後の案内で、消費税分の請求が後からUPSから来るみたいです。これは仕方ないですね、それでも国内で普通に入手するよりはずいぶん安いです。ABYSS Headphonesですが、対応は至極きちんとしてました。本業の方のヘッドフォンも聴いてみたかったのですが、高価な物しか無いので、あきらめました。

以降は荷物をトレースしつつ待ち、昨日大阪に着いたみたいなので、来週頭かなぁ、と思っていましたら、いきなり今朝届きました。注文から1週間ぐらいで届きました、早いですね。

早速荷物を開けると、見事に本体しか入っていません。唯一の同梱品は、動作確認のチェック表とおぼしき紙一枚のみ。電源ケーブルも付いていません。でも恐らくこれが通常梱包なんでしょう、マニュアルとドライバーはHPからダウンロードしろ、と言う事だと思います。(日本で買うと、代理店がマニュアルくらいはプリントして付けてくれるかも、ですが)

先ほど、早速動作確認。USB接続のfoobar2000で、PCMとDSDが再生できる事を簡単に確認しました。仮設置の動作確認だけで、まだ1、2分しか聴いていないので、まだ特に感想は有りません。

追記: 夜になって、キチンと設置して、しばらく聞いてみました。当面は、NT-505との併用と考えているので、音源用のPCからそれぞれUSBケーブルで接続してみましたが、とりあえず動作には問題は無いようです。(もしかしたら、あまり好ましくないかも)

まだ設置したばかりの短い試聴ですが、中低域の実在感がとてもある感じがします。これに比べると、NT-505は外部クロックの影響が大きいと思いますが、ソリッドで端正さがひときわ美しいです。NT-505+ルビジウムが、アルミ・ステンレスとガラスの高層ビルなら、SagraDACはそのまま、サグラダ・ファミリアかもしれません。


2020年07月05日

_ [wine] Zwiesel 1872 THE FIRST : ブルゴーニュ・ワイングラス +「ワイングラス・洗い方及び取扱要項」

ワイングラスは通常使用としては主にリーデルのグラスを使っています。ブルゴーニュについては、標準としてヴィノムのブルゴーニュですが、少し気分を上げる時には、ツヴィーゼルのハンドメイドのグラスを割と良く使っています。画像の説明

昔、東京にツヴィーゼルの直営店が出来たと聞いて、早速次の上京時に訪れてみまして、ハンドメイドのラインを見せてもらい、何個か買いました。(結構駅から歩くので、夏は大変だった)それ以来、時折ツヴィーゼルのグラスを使っています。

この所はブルゴーニュを飲む事が多いので、"THE FIRST"ラインの、ボジョレーとブルゴーニュを使う事も多いです。2年程前に、このブルゴーニュを割ってしまい(悪夢だぁ)、上京時にショップに行って再購入したのですが、それをまた今年割ってしまいました(悪夢再び)。

直営店までわざわざ出向いて購入する理由は、ハンドメイド品なので、それぞれ微妙に違う事。直営店なので、私は、在庫を全部出してもらってその中から気に入った物を選ぶ様にしています。なので、ほぼ一品物に近いので、割った時のショックが結構有ります、おまけに値段も一万5千円以上ですから。

今回も、次の上京時に直営店に行って購入するつもりでしたが、このコロナ禍。まだ当面、東京行きの予定は有りません。仕方なく、先日インターネットから注文しました。すぐ送ってくれまして、早速届いたその日に使用してみました。今度は割らない様に、充分気をつけましょう。

一個目を割った時は、洗っている時。ワイングラスを複数個洗っていたのですが、シンクの中でボウル一杯に水を張っていたグラスに手がかかり倒れてしまい、ボウル部分が綺麗に粉々に、、ショックではありますが、この時割れたグラスがとても綺麗だったのが印象的でした。こんなグラスに口一杯まで水を入れると不安定になりますよね、何か少し危ないなぁ、って思ったのですが、、

でもまぁ、それよりも何が悪いって、このときは酔っていたのですね。暫く前から、酔っている状態でグラスは洗わない様にしていたのですが、この時は何故か勢いで洗っていました。これは、大反省です。

二個目を割った時は、飲み終わってグラスを運んでいた時。籠に立てかけて運んでいたのですが、酔っているので、何かの拍子にかごがゆれて、グラスが落下。何時も使っている籠は、リーデルを使用時にはピッタリなのですが、このグラスは少々大きいので結果こんな事に。実は大きめの籠も用意してあるのですが、この時は面倒なので使わなかったのが敗因。酔ってのグラスの運搬には、細心の注意をはらうべきと心に刻みました。

何回もグラスを割っていますが、その失敗から、どうすべきかの指針。(全て自戒の意味です)

1、酔った状態でグラスを洗わない
2、グラスを洗う場合に、まず洗い場回りの片付け
3、洗う前に、洗った後置く場所と、ふきんを準備しておく
4、それそれの洗い方をルーチン化しておく、つまり手順を決めておく
5、拭き方もルーチン化して、自分が最良と思える手順を決めておく
6、決して、拭き過ぎない
7、グラスを運ぶ時は、手で持たず専用の籠を使う
8、家人の手の届く所に決して放置しない

まず、酔った状態でグラスを洗わないのは衆人の当然です。洗っている時に、他の物にぶつけて割った事がありますので、洗い場の片付け、それから、洗った後の準備は充分しておくべきですね。

洗い方ですが、それぞれのグラスについて、洗い方の手順をおおまかに決めておくべきです。どの様な手順が綺麗に洗えつつも、一番破損のリスクが少ないか、充分考えた上で、決めておくべきです。同様な事は、拭く場合にも言えます。どの様な手順で拭くと一番安全か、考えておおまかに決めておく事が大事です。

「決して拭きすぎない」ですが、これは私だけかも知れません。若い頃、ハンドメイド品の非常に繊細なグラスを、飲み口の縁を拭いている時に、割ってしまった事が有ります。ハンドメイドとは言え、一般的な通常のブランドの製品ではこう言う事は希でしょうが、我々はバーテンではありません。「バーテン拭き」みたいにして、ふきんで綺麗に「拭き上げる」様な事は、繊細なグラスにはリスクが上がるだけで、何のメリットも有りません。変な力がかからない様に、優しく拭いてある程度水分を取れれば、それで充分です。私は、後で光にかざして、グラスに少々水分の膜が残っていても、全く気にしません。

ボウルが大きなグラスは、何処かに当ててしまう危険性があるので、極力手で持たず籠に入れて運ぶ様にしています。籠と言っても、100円ショップで売っているブラ籠で、グラスが丁度入る物です。(私みたいに小さい籠に立てかけて運ぶと、やはり危ないです)

「容易に他人の手の届く所に置かない」も衆人の常識です。家庭だと、飲んだ後、洗う前のグラスをついテーブルの上とかに置いておきがちでしょうが、やはりこれは危険きわまりないです。まだ洗っていないグラスも、すぐさまキチンと扉のある棚にしまいましょう。(しまったせいで、グラスを洗うのを忘れてしまう事が有りますが、、)


2020年07月18日

_ [audio] GUSTARD U16 DDコンバータを導入してみました。

先日導入したSagraDACですが、10MHzの外部マスタークロック入力が無いのが少しだけ残念です。NT-505では、自作ルビジウムクロック入力でずいぶん変わった印象がありましたから。(ただ実際のところ、外部クロックが使える機種はとても少ないですが)画像の説明

以前からあちらこちらで紹介されているMUTECのMC-3+USBも少し考えたのですが、結局DACへはCOAX接続なので、その為レンジに上限がありますし、それに高価です。DSDもネイティブでは無理ですし、そろそろ時代遅れに思えます。

それと他方、SagraDACにはHDMI端子にてI2Sの入力が有り、実はUSBよりもI2S入力の方が良いという話でもあります。

それらを考えて、I2S出力が可能なDDコンバータで、10Mのマスタークロック入力を受け付ける機種があれば良いな、と探してみたら、、中華製品ですが有りました。このGUSTARD U16が3万円少々、それとSingxer SU-2が5万円少しです。仕様はほぼ同じです。

この手の機種にしては結構安いのですが、双方とも作りもしっかりしている様でしたし、評価もなかなか良いですね。ここは安い方のGUSTARD U16を注文しまして、約1週間、昨日届いたので、本日早速セットアップしてみました。

データの接続は、PCからUSBでGUSTARD U16に、そこからI2S出力をHDMIでSagraDACにつなぎます。ルビジウムクロックは、あらかじめ買ってあった50ΩのBNC二股コネクタで分配して、GUSTARD U16とNT-505の双方に送ります。

Fedexで届いたGUSTARD U16ですが、電源ケーブルの他、質の良さそうなUSBケーブルも付属していました。マニュアルやドライバーなどは付いてこないだろうと思い、あらかじめネットで探して集めてあったのですが、マニュアルとドライバーの入ったミニCDと、保証書としてのカードが入っていまして、少し見直しました。

ただ、マニュアルは古いヴァージョンのままの様で、I2S出力のHDMIピンアサインを変更できる操作などについては記載されていません。買ったAmazonのQ&Aにその説明が有ったのは、とても助かりました。(調べてアサインが違っていれば、ケーブルを自作するつもりでしたので。)また、そのマニュアルに記載されてあるHPのアドレスは、どうやら既に無効の様で、新しいドライバーやファームウエアなどは、現在販売しているshenzhenaudioと言う所が配布しています。このGUSTARDと言う所、AK-4499のDACなど興味を引く製品を結構出していますが、キチンとしたHPも無いし、どんな会社なんでしょうか?。やはり中国は良く分かりません。

USBドライバーは該当のが2つ有ったのですが、作成日付の新しい"Gustard_UsbAudio_v4.82.0_2020-04-17_setup.exe"の方を選んでみましたが、こちらでも問題ないようです。

表示されるHDMIピンアサインは、"gsd","lrck","psa","lks","holo"と変わりますが、SagraDACのHDMIピンアサインはPS Audio準拠とありますので、多分"psa"でしょうから、これをセレクト。クロックを外部入力に設定してPCからfoobar2000で無事再生できました。動作は問題ないようです。

付属CDに含まれているfoobar2000とそのコンポーネントは、DSDの為のfoo_input_sacdにASIOProxyを使うかなり古いヴァージョンで、もう2世代くらい前のものと言って良いです。私は、他にソフトを組み込む必要の無い、foo_input_sacd0_9_6を主に使っていますので、今回もそちらをインストールしました。最初DSDへのモードの切り替えの時に一瞬遅れるみたいで、演奏はじめの頭が一瞬途切れますが、DSDもおおむね問題なく再生出来るようです。ただ、短い印象ですが、SagraDACはやはりDSDの再生は、少し落ちる気がします。DSDはNT-505で再生した方が良いようです。

マスタークロックを入れたDDコンバータでI2S接続したインプレッションですが、少し良いかなぁ、と言う位です(30分位しかまだ聴いていませんが)。カスタマー評価の様に、驚くような違いは感じません。まぁ、元々のDACが優秀なので、そうそう大きな違いが出ないのは当然と言えば当然でしょう。ただ、間違いなく悪くはなっていませんので、、問題なく音も出ましたし、とりあえず一安心です。

すぐ故障したという報告もありますが、製品の作りには昔の様ないい加減な所は無く、割とキチンとしている様に思えますし、この様な製品が3.3万円と言うのは正直驚きです。しいて言えば、一つ気になるのがクロック入力の設定を覚えてくれない事で、電源を入れるごとに外部入力に設定しなければなりません。画像の説明

追記: SagraDACにはXLRのAES/EBU入力端子が有りますので、今までSTUDER A730のXLRのデジタル出力を受けていたRosetta200をラックから外して、SagraDACに接続しました。久しぶりにCDをかけてみましたが、問題無く再生できています。

父親から、音飛びがするが既に修理出来ない、と言う事でもらったA730ですが、ピック周りを丁寧に掃除したら何とか再生する様になりまして、それからもう数年、まだ大丈夫みたいです。A730もピックアップの寿命が尽きれば、同じ物には換える事はもう出来ない様なので(新しい類似品には交換出来るみたいだけど、それはもう別物ですね)、何時まで使えるでしょうか?

2つのDACの使い分けですが、結局、PCMはSagraDACで、DSDはNT-505で再生する事にしました。その度ごとに入力を変えに行くのが面倒なので、プリアンプを今まで冬期用としていたALEPH-Pに変更しました。ALEPH-Pは、入力をリモコンで変更出来るので便利です。

このALEPH-Pは、熱くなるMusicalFidelityのアンプと組んで、寒い時期専用としていましたが、温暖化で寒い時期などそうそう無く、夏用としていたUrei 6300に全く不満が無いので、この所季節関係なくずっとこちらになっていて暫く使っていませんでした。良いプリなので使いたいと思っていましたが、結線を変えるのが面倒なので、今までそのままでしたが、これは良い機会でした。

RCAの出力規格では、NT-505は2V、SagraDACは1.4Vと少し違いますので、NT-505の出力を可変にして少し落して、概ね同じにしました。出力固定の方が音が良いと言われますが、私などにはそれ程の差は判りません。


2020年07月29日

_ [computer] 東芝のヘリウム充填12T HDD、Synology DS220+

QNAPで運用しているNASの容量がかなり逼迫してきましたので、暫く前から、より大容量のHDDに変更を考えていました。画像の説明画像の説明

で、ふとHDDの価格を見ていますと、WDのNAS用のREDシリーズが何だかとても安くなっているでは有りませんか。HDDは消耗品と言う事も有り、私は、とにかく安い方が良い、と思っている所がありまして、今までNASに使うにしても、とにかく一番安いシリーズを使ってきました。当然WDのREDシリーズなんて、私には高嶺の花でしたが、この所WDの8Tが2万円以下です。

現行が6T(6Tx2 RAID1)なので、本当なら8Tでも充分なんでしょうが、そこは将来に心配が残りますので、もう一度見ますと、少しの価格アップで同じWDの10Tが買えます。これにしようかな、と思っているときに、その後の東芝の12Tに気がつきました。

東芝MN07ACA12Tですが、NAS用のヘリウム充填(!)のHDDです。ヘリウム充填HDDなんて、全くの高嶺の高級花でしたが、それが3万円少々で買える様になりました(それでも高いですが)。当初は2万以下のHDDにするつもりでしたが、見ているとだんだん値が上がって、3万円少々のになってしまいました。おまけにRAIDなので2倍です。

そんな時期に、Synologyから新しいNASケース、DS220+が出ました。NASとしては、MicroServerの様な機種を使いFreeNASで仕立てるのが一番好みですが、割と頻繁にアクセスするメインのNASと違い、主にデータストレージとしてのNASの場合、使わない時は適当に休んでくれる専用メーカー製のハードが良いのでは、と思っています。実績があって評判も良いのはQNAPとSynologyなのですが、両方とも使っている私としては、Synologyの方が好みです。現在QNAPなので、この機会にNASケースも交換する事にしました。

少しの間、双方の価格をチェックしていましたが、今後暫く変動は期待できそうも無いので、東芝のヘリウム充填12TのHDD2台と、Synology DS220+を発注しまして、昨日届きました。バックアップ用途も考えて、HDDは3台注文する事もあるのですが、今回はさすがに必要な分だけです。6Tでバックアップできなくなったら、その時に考える事にしました。

早速DS220+にHDDを組み込んでセットアップしましたが、問題無く完了。HDDもNASケースもとても静かです。

唯一の問題は、コンソールターミナルを作る、synocommunityのGateOneがインストール出来ない事。(理由は予想できましたが)調べたところ、"+"の機種ではGateOneは動かないらしいです。CPUも変わっていますから、仕方ないところです。ソースからインストールすれば良さそうですが、そこまで必須と言うわけでは無いので止めておきました。他に同様なパッケージが無いか探しましたが、どうも見つかりませんでした。