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xiphioの備忘録


2022年08月14日

_ [audio] SX-8000 再起動

7月に、各パーツを数個に分かれたダンボールの中から取りだして、清掃と組み立て、及び状態を確認しましたマイクロのSX-8000(一式)ですが、8月に入って、まずベースユニットBA-50のエアホースの交換と、再清掃を行ってみました。画像の説明

BA-50の裏面のエアホース配管は、ホースが経年劣化でボロボロになっていました。当初は、「もうそのままで良いかなぁ」と思っていましたが、ホームセンターでエアーポンプ関連の品を色々見ていた時、工具のエアーツール関連の所でホースを各種切り売りしていまして、使えそうな黒いホースを見つけたので、数メートル購入してありました。それでまずは、このベースユニットのエアホースの交換からやってみました。何せ「ベース」なので、後からでは、まずやる気にならないでしょうから。

ホースの交換は簡単に終わり、付属していた専用ポンプでエアーを吹き込んでみます。最初は変化無かったのですが、何度か吹き込みますと、インシュレータが飛び出してきました。4足共、それぞれ確認してから平置きに戻したのですが、数日後に見た時には、どれも、元の状態に戻っていました。ホースを交換しても、インシュレータ内部で空気漏れが有るようですね。まぁ、ゴムを使用した20年、30年前のエアーインシュレータが未だに問題無く使用できるとは思っていなかったので、充分予想の範囲ではあります、仕方ないですね。

前回ダンボールから出して、組んでみた時に腰を痛めてしまい、1週間ほど不自由したのですが、回復後、清掃や整備の為にターンテーブルの上げ下ろしをしていましたら、また腰が痛くなってしまいました。ターンテーブル台とターンテーブルを合わせたのは60kg位有って、今の私では全く動かせないので(昔は出来た様だけど)、ターンテーブルを一旦外して、別々にしてから移動設置したのですが、また腰にズキッと来てしまいました。何か情けない気がします。

回転伝達は、ゴムのベルトが付属品を入れてあった缶の中に入っていたので、これを使用です。マイクロでは、確かSFベルトとか言うゴムほど伸縮性のない素材のベルトが有って、以前はこれを使っていたと思うのですが、近くには見当たりませんでした。このSFベルト、オークションで買った記憶も有るのですが、実際に使っていたのはこのベルトだったかも知れません。(昔の記憶っていい加減ですから)

回転数のチェックは、以前は蛍光灯で普通に確認出来たのですが、現在はちらつき対応が進んだ故に、電源周波数で点滅する照明はほぼ有りません。古い蛍光灯スタンドがこの間まで有ったのですが、「既にLEDの時代でもう2度と使わないだろう」と思い、粗大ゴミで捨ててしまいました。

専用の光源は馬鹿みたいに高価だし(あんなの買う人、本当に*だと思います)、、と思っていたら、「LED豆球が使用できる」と言う記事を見つけたので、早速手元に有ったダイソーの常夜灯用の小さいLEDを、ランプに付けて試してみると、ちゃんとストロボスコープの筋が見えました。多少光量不足ですが問題無く使えます。

当初から問題があったエアーポンプについては、事の成り行きが結構長いので、これは別項目で書く事にします。(未だに試行錯誤中でもあります)画像の説明

腰を痛めながらも、少しずつ色々やってみて一通り動かせる見通しがついたので、いよいよ、仮置きの状態から、ワイヤーラックに乗せて設置する事にしました。この重いプレーヤーセットを、もう自分で移動させるのは無理なので、3人の方に手伝いをお願いして、やっとラックの棚に載せました。このワイヤーラックの許容加重は200kだったと思うので、多分大丈夫でしょう。ただ、棚の上にのせるコンパネはプレーヤーの所だけ二重にしました。

後はアーム関連ですが、使用するアームはSAECの407/23です。学生の頃、頑張って初めて買ったアームが308SXで、上位の407に憧れていた経緯上、昔オークションでプレーヤー関係の品を沢山(安く)落札していた時期には、407も買っています。

当時、SAECに落札した407の整備をお願いした所、「当社では、既に修理補修は行っていないが、弊社技術者が独立して、メンテナンスを行っているので、そちらを紹介する」との返事をもらいました。今時期を調べましたら、平成14年頃の事かと思いますので、20年ほど前ですね。

そのMTSサービスの田中さんにお電話して、その後も含めて、少なくても2台の407/23をオーバーホールしてもらいました。当時から使っていて、現在BL-999に設置してあります407の他に、整備後全く使っていない個体があるので、探して出して来ました。ダンボール箱は埃まみれですが、返送されて来たほぼそのままの状態でして、何時も田中さんが整備済みの機器に付属されている白手袋もそのまま残っています。「アームの取扱の際にはこれを使え」と言う事なのでしょうが、流石にあまり使った事は有りません。

MTSサービスの田中さんとは、以後しばらく年賀状のやりとりもしていたのですが、何時だったか、お亡くなりになったとのご連絡を戴きました。以降、SAECの旧アームのメンテは不可能になったということです。

その頃の事を思い出しながら、整備してもらってから一度も使用していない407を、20年ぶりに取り出しました。画像では、まだ輸送のための専用の保持器具が付いています。画像の説明

他には407に適合するマイクロのアームベースが必要ですが、当時、マイクロのアームベースも幾つかオークションで買った記憶が有ります。調べた所、407にはAX-1Gと言う型番のアームベースが適合する様で、これは過去に使っていたはずなので、そこらを探すと出て来ました。

あと必要な物が、アームからのケーブルです。普通はアームに付属なのですが、以前何本か持っていたケーブルが、ことごとく接触不良で使い物にならなくなっている事がわかり、結局新しいのに買い換えた事が有ります。確かPUケーブルと呼んでいたと思うのですが、その名で検索しても出てきません。いろいろ検索して、結局フォノケーブルと言う事で見つけました。一番安いのでも、1万円以上するのが、ちょっと痛いですね。

そのPUケーブルが本日届き、アームベース、アーム等の調整を行いまして、現在使用中のプリアンプSY-88にはフォノ入力が有りますので、早速LPレコードをかけてみました。カートリッジはとりあえずMM型でシュアーのType-IVです。

「初めて音が出た時、感激」って事は特にはありません。きちっとバランスの良い音が出ていますが、普通にはハイレソ音源を最新の優秀なDACを通して、の方がノイズも無いし、音自体もずっと良いでしょう。LPレコードは単に趣味の世界です。

しかし。30年以上前のこんな機械物が、清掃だけでろくな整備も無く問題なく動くというのは、なかなかたいしたものです。

_ [audio] SX-8000に使用するエアーポンプの試行錯誤

SX-8000専用のエアーポンプRP-8020ですが、以前は、排出量を最大にしておけば何とか使えていたのですが、今回試してみたら、ターンテーブルは一応回るのですが、回転が少々渋いように思います。以前使用していた頃から既に20年経っていますので、ポンプはゴム稼働品の製品であるし、劣化は仕方の無い所です。画像の説明画像の説明

ちなみに、予備としてRP-8020をもう1台オークションで買っていた様で、オリジナル箱入りの物も出てきましたが、こちらはまったくの出力不足で。ターンテーブルはほぼ回転もしませんでした。

何度かオーディオ機器の修理をお願いしています、T師匠のHPの修理記録では、RP-8020を3台修理した記録が有りますので、今回も師匠にお願いしようとメールしましたら、すぐ電話があり、要するに、もう部品も無くきちんと直らないので、このポンプの修理は諦めた方がよい、との事です。

水槽用のエアーポンプ流用でOKとの事です。私も以前から、近くのホームセンターで見かける金魚用のエアーポンプ使えるよね、と思っていましたので、早速そのホームセンターに行ってみました。

「大きめの方を買った方が良い」とも言われていたので、その店で売っているポンプの中で一番大きめのW600を、確か3千円少々で購入。吐出口が2つなので、合流させる為のジョイントとエアホースを購入しまして、早速SX-8000に使ってみましたが、ターンテーブルの動きが鈍いです。どうも排出量が足りていない模様です。動作音は割と静かで良いのですが、残念です。確かに大きさも、結構小さいですし、、。

後は、ネットで検索です。アマゾンで、エアーポンプと検索すると沢山出て来ました。しかも、概ね2千円以下で安いです。どれも、静音、パワフルを歌い文句にしていますが、どこまで本当か、極めて疑問ですね。

取り合えず、排出量が多そうな、「低騒音 4W 酸素提供 強力 吐出量6.8L/Min」と書かれているポンプを購入しましたが、届いた物は吐出量不足で使えませんでした。「吐出量6.8L/Min」は本当かどうか疑問ですし、音も結構うるさいです。画像の説明画像の説明

これで少々頭にきまして、同様なタイプだけど4口で合計すれば吐出量が更に多めで、2千5百円程と少し高価な「パワー強い水槽エアーポンプ 10W四つ吐出口」と言うのを注文。

さらにその他に、タイプ違いで静音はある程度無視して吐出量第一で、価格も5千円と手頃な「水族館エアポンプ」と、検索中に、そうか浄化槽用のポンプが使えるかもと思い、中でも8千円と一番安い「浄化槽用、電磁式エアーポンプ」をまとめて買ってみました。

まず、「水族館エアポンプ」はうるさくて使えません。それと、浄化槽用のポンプは比較的静かだった記憶が有るのですが、安いせいかこの機種はえらくうるさくて、どうしようもありません。

4口の「パワー強い水槽エアーポンプ 10W四つ吐出口」は、4つの吐出口を1つにまとめる為のジョイント用意しますと、風量は足りてまして使えますが、上記2機種ほどでは無いにしろ、結構うるさいです。

そんな中、ホームセンターのレジ付近の展示に、あるメーカーの浄化槽用ポンプの実演がセットしてあって、店内の騒音もあるのでしょうが、かなり静かに思えます。先に買った浄化槽用ポンプの約2倍の1万6千円と結構高価でしたが、購入してしまいました。径がだいぶん違いますが、ここには異径ジョイントは売って居なかったので、径の違うホースを数種類購入して、ジョイントして代用です。

この浄化槽用ポンプ、先に買った物よりかなり静かですが、部屋の中では流石に結構な音がします。浄化槽用なので、風量は充分すぎる位です。弱める為の分岐ジョイントも用意したのですが、強すぎる分には、全く問題無い様です。画像の説明画像の説明

ここで、手元にあるポンプを一通り集めて、実際に使ってみて、検討です。

[a]マイクロRP-8020

[b]水槽用2口エアポンプ(W600)

[c]水槽用1口エアポンプ

[d]水槽用4口エアポンプ

[e]水族館エアポンプ

[f]浄化槽用低価格

[g]浄化槽用(TERADA TY-30)

7つもありますが、これと言うのがありません。

吐出量不足で使えないのが、[a][b][c]です。うるさ過ぎて使えないのが、[e][f]で、これはもう問題外です。少々うるさくて対策は必要だけど、何とか使えそうなのが、[d][g]、と言う事になります。画像の説明

そこで、[d]を静音の為の何らかの箱に入れるか、[g]をホースをのばして、何とか部屋の外で作動させるとか、、あたりでまず考えていましたし、またオリジナルのRP-8020も少し風量が少ないだけなのだから、自分で出来る範囲で整備してみてで、使えないかなぁ、、などとも考えていました。

音のうるささを考えると、[a]<[b]<(その他)でして、[a][b]が他の機種に比べて明らかに静かです。そこで、RP-8020に風量追加ということで[b]のW600を合わせて使えばどうかな、ということで試したところ、ちゃんと使えますし、それにわりと静かです。

結局揃えた機器の中で、使用可能な中で最も静かなのが、[a][b]の併用という事になりまして、現状それで使用中です。ただ、RP-8020は古いので、何時更に機能低下するかわかりませんね。