2023年11月05日
_ [audio] FMチューナ Pioneer F-F3 再登板
先週、長らく使っていました、SONYのFMチューナーST-S222ESAの電源が入らなくなったので、見てみました。
このチューナーはもう大分前、やはり同じように電源が入らなくなったので、一応ダメ元で中を見てみましたら、電解コンデンサが見事にパンクしていまして、試しに交換してみたら復帰した機器です。
内部を見てみましたところ、前回みたいな明らかな故障箇所は見つからないものの、前回交換したと思われる電解コンデンサの付近の基板が熱によって変色しています。前回交換したコンデンサを取り外してチェックしたところ、完全に容量抜けでしたので、とりあえず交換。それで直ったかな、と思ったのもつかの間、やはり駄目みたいです。
この部分、電源部みたいなんですが、よく見るとこのチューナー、コンセントを繋げると常に通電される様です。要するにこの電源部分には常時通電されていて、SWボタンを押すと、リレーでその他の受信部分や表示部分に通電される様です。
S222ESAは、何時頃買ったのか良く覚えていませんが、かなり昔で、それから多分ほとんど現役で使っていましたから、その間ずっと通電しっぱなし、って事になります。昔、コンデンサがパンクしたのも、電源部の基板が熱で変色してしまっているのも、それは仕方なし、と言うところかもしれません。設計上、これでは普通10年位しか持たない感じですね。常時通電と知っていれば、通電自体切っていたのですが。
ちなみに、症状としては、電源が入らないのではなく(電源部には通電しっぱなしですし)、リレーは入るけど単に表示が出ないだけで、実は音は出ていたりします。ここらの電源部分の部品をチェックして交換すれば、一応直ると思うのですが、なんだか受信感度も落ちている気もするし、あまり使っていなくて死蔵しているFMチューナーがあるので交換することにしました。
Pioneer F-F3 は、世の中にFMチューナーの新製品自体が少なくなった頃、今後新規販売はもう無いかも、と思い購入した物。調べた所2007年の発売なので、それでももう15年位前ですね。長期保管品になるので少し心配だったのですが、リモコンの電池が切れていただけで、動作はOKでした。気のせいかもしれませんが、ノイスも少なく、音も良くなった気がします。
FM放送と言っても、NHK-FMしか聴かないので、もう「らじるらじる」でも良いようなものですが、ビットレートが未だに48k(AAC)なもので、残念ながら音としては私なんかが聴いてもFMチューナーの方が上です。ネットで動画試聴などがまだ夢物語だった頃はともかく、今時、外国の放送局でもネット配信がこれほど低品質なのは、ちょっと無いんじゃないかと思います。
時折聴いているラジオ・フランスのFranceMusiqueは、概ね176k(AAC)です。圧縮音源ですが、音質に不満はありません。「らじるらじる」もビットレートを少なくても128kぐらいにしてくれると、もうFMチューナーは必要なくなるのですが、、(せめて、64kにでもしてもらいたい所です)
他の所では、200Vからのダウントランスを入れていたり、ノイズカットトランスを挟んでいたりしまして、トランスに通電しっぱなしと言うのが嫌で(トランス鳴りするのもあるし)、その前で電源のON・OFFが出来る様にしてありまして、そういう環境では通電しっぱなしにならずに、経年劣化も少なかったと思います。
ここも、一時は200Vからノイズカットトランスを通した電源環境にしてあったのですが、暫く聴いていても、壁コンセントの時と、何か全然代わり映えしない、若しくはもしかしたら前のままでも良かった?、と思う様になりました。そこで、実際にオシロと歪率計で電源の品質を測定してみると、元々の電源波形がとても良くて(田舎だし、離れの工場で、休みの時にしか聴けないから)、波形に乱れが出る場合は、接続した機器が原因である事が判りました。
そこで、電源元は壁コンセントで良いとして、ノイズを出す機器の方を、小さなアイソレーショントランスで分離する事にしました。この場所ではその方が好ましいようです。
ただ今回、全体的な電源切断の要を感じましたので、電源の一部のタップを交換し、プリとパワーアンプは別にして、それ以外の機器の電源は、集中タップでOFFに出来る様にしました。オーディオマニアの方で、電源タップをえらく高級にしている方から見ると、とんでもない話でしょうが、、、